1938年

オレゴン州ポートランドで誕生。

 

 幼い頃からスポーツ好きで、特に陸上に力をいれ、優れた選手とみなされていた。

 

1959年

オレゴン大学で経営学の学位を取る。

 

大学在学中、陸上の指導者ビル・バウワーマンと出会い、彼からスポーツシューズの開発を教わる。

 

1960年

大学卒業後、スタンフォード大学のビジネススクールに入学。

 

この時、学校の課題で日本の安い労働力を使って高品質のランニングシューズを取り扱う事業計画を書きあげる。

 

1962年

ビジネススクール卒業後、この事業計画を実行に移そうと日本に飛び、オニツカ株式会社(現アシックス)を訪問。

 

1964年

アメリカに帰国し、バウワーマンとチームを組み、ブルーリボンスポーツ社を設立。

 

日本からオニツカタイガー(アシックスのスポーツシューズ)を輸入販売していた。

 

1970年

売り上げが300万ドルに到達。

 

1971年

会社のブランド名を変える決断をし、新しい名前にナイキを選んだ。

 

1972年

ナイキブランドのもとで導入された最初のシューズが市場にデビュー。

 

会社の共同経営者であるビル・バウワーマンが全米オリンピックチームのコーチだったことを利用して有力選手達に自社のシューズを履かせアピールした。

 

1978年

ブルーリボンスポーツの社名を正式にナイキと変更。

売上高7100万ドル。

 

1979年

衝撃を吸収し、クッション性をよくするためエアバッグを中に入れるという方法を使った画期的な技術「エア」を搭載(とうさい)した製品の発売を開始。

 

1980年

株式公開。

 

この頃、イギリスのリーボック社がカジュアルシューズの市場で人気を博し、ナイキからシューズ売り上げ第一位の座を奪う。

 

1985年

当時のスーパースター、バスケットボール選手のマイケルジョーダンと契約を結び、「エア・ジョーダン」を発売。大ヒット商品となる。

 

1987年

「エア・ジョーダン」に頼り切っていた状況を打開するために「ナイキ・エア」シリーズに力を注ぐ。

 

10億ドルを超える売り上げとなり、アディダスを抜いて世界第一のシューズメーカーとなる。

 

1990年代初頭

海外市場に力を入れ、収益の40パーセントを海外での売り上げが占めるようになる。

技術革新、デザイン性重視など戦略の見直しを行う。

 

1996年

フィル・ナイトが全米長者番付第六位に選ばれ、ナイキの年間収益は60億ドルに到達。

 


 参考文献

「アメリカン・ドリームの軌跡」HW・ブランズ著 英治出版

参考URL

http://diamond.jp/articles/-/3536

http://money-academy.jp/nike/