1875年

アメリカ、コネチカット州ニューヘイブンで誕生。

 

1885年

ニューヨークのブルックリンに移住。そこでスローンは公立学校に通い、その後ブルックリン工芸学校で教育を受ける。

 

1892年

マサチューセッツ工科大学で電気工学を学ぶ。

クラス最年少のスローンはわずか3年で卒業。

 

1895年

ニューアークのハイアット・ローラー・ベアリング社に就職。

 性に合わず、電気冷却の分野へ転職するもうまくいかずに辞職。

 

1898年 

資金面で苦しい状態にあったハイアット・ベアリング社の経営権を父の援助を得て買い取り、会社の立て直しを試みる。

 同社のベアリング(機械部品)がちょうど市場で大量に取引されていた自動車に適していたということもあり、スローンは会社を立て直すことに成功。

 

1910年頃 

ハイアット社は自動車産業と共に成長。

 

1916年 

GM(自動車製造会社)と取引をし、ハイアットの経営権を譲り渡す。ハイアットはいくつかの企業と合併してユナイテッドモーターズ社となり、スローンはその新会社の社長に就任。

 

1918年

GMが会社を吸収合併。スローンはGMの副社長に就任。1923年、社長に就任。

社長就任後、会社の組織を独立した事業部に分割。

分権化をとりながらも全体の調整を図る組織を作り上げる。

 

1900年代前半

現在では当たり前のクレジットでの購入をいち早く取り入れ、これによりGM社の売り上げは飛躍的に増大。また、購買者の大半が車を買いかえする時代に変化したことに目をつけ、古い車を下取りし、それを新しいモデル購入の頭金に当てさせるなどしてさらに自動車購入しやすい環境を整えた。

 

1900年代前半

フォード(ライバル社)は一つのモデルを長期間生産し、生産コストを抑えることに力を入れていたがスローンは1年ごとのモデルチェンジを導入。

また、T型フォード(人気自動車)に対抗するため、低価格での水冷式エンジンを搭載(とうさい)したシボレーを発売。

 

1920年代後半 

GM社はそれぞれの階級、目的ごとに多種多様な車種を販売し、1920年代の終わりにはフォードを抜いて業界トップに。

 

1929年

株価が大暴落し景気が不安定になるが、スローンは景気が不安定な状態でベストな利益が出るような価格設定、販売台数の制限を行い不況を乗り越える。

 

1930年代 

大不況に伴い全従業員の半数近くを解雇したために、

1930年代にGMは、新たに組織された労働組合との抗争に直面。

 

1937年 

業界利益全体の5分の4近い割合を占め、乗用車市場では45パーセントのシェアを誇る。

 

1946年

最高経営責任者を辞任。

 

1966年

晩年、スローンは慈善活動に専念。

1966年、90歳で死去。

 


参考文献

「アメリカン・ドリームの軌跡」HW・ブランズ著 英治出版

参考URL

http://diamond.jp/articles/-/6176?page=3

http://gazoo.com/article/car_history/150501_1.html