1. 企画名
わたしの将来設計図
2. 直面している課題
内閣府の調査によると現代の日本の子どもたちは諸外国に比べ自己肯定感や意欲が低く、自分の将来に明るい希望を持つことができていない児童が多いと言われています。また、将来について明確な展望がないまま就職活動等で短期間のうちに自分の進路を決める学生が多い傾向にあり、これらの結果若者の失業率の高さが問題視されています。
(24歳以下の若年者の失業率は他世代より高水準であり、平成18年でフリーター187万人、ニート62万人と推計。)
3. 企画の目的、趣旨
この授業計画書は児童の自己肯定感、意欲を高め、自分の将来に明るい希望を持つきっかけとなることを目的としたものです。普段あまり深く考えることの無い自分自身の将来について考え、目標達成のためにどのように行動していくのかなどの過程についても考えることで自身の将来設計図を具体化させることができます。また、進路を考える上での参考資料として実際の起業家の人生を年表にしてまとめたものを用意しています。これにより職業選択の幅を広げること、児童の社会勉強を促進することも意図しています。
4. 企画の内容
本企画書の4ページ目以降がワークシートとなっています。そのワークシートに記入するという形式で授業を行います。
※ワークシート記入にあたってはできるかできないかは考えず、周りの目を気にすることなく自分の率直な意見を書いてもらうようにしましょう。
ワークシート①
曖昧なもので良いので自由に考えを書いてもらってください。
複数書いてもらうのも良いでしょう。
ネガティブなものはやめましょう。
(記入例:積極的に新しいことに挑戦できる大人になりたい、交友関係が広く楽しい生活を送っていたいなど)
ワークシート②、③
① と同様の形式で記入してもらいましょう。
(②記入例:周りから信頼される人、周りからとにかくすごいと思われたいなど)
(③記入例:貧しい国の人々の生活を豊かにしたい、自分が作った音楽を広めたいなど)
ワークシート④
① ~③をふまえてどういう仕事がしたいか書いてもらいましょう。
具体的な職業名がわからなくてもいいです。
(記入例:日本の技術を世界に発信し、人々の暮らしを豊かにする仕事、作曲家など)
ワークシート⑤
仕事面以外で人生においてやってみたいことを書いてもらいましょう。
(記入例:世界一周、幸せな家庭を築く、友達一万人作るなど)
④、⑤をかなえるための課題
考えられる課題を複数書き出してみましょう。
(記入例:英語を話せるようになること、作曲家になるための専門知識、技術を身に着ける、コミュニケーション能力を向上させるなど)
課題を解決する方法を考える
考えられる課題解決方法を書いてみましょう。
(記入例:留学する、専門学校で勉強する、積極的に新しい友達を作っていくなど)
これまでのことをふまえて人生設計図を書いてもらいましょう。
・箇条書きで書いてもらいましょう。
・最初に目標達成の時期を決め、該当する時期に書いてもらい、そこから考えて目標達成に向けどう行動していくのか書いてもらいましょう。
・「誕生~今まで」の部分は児童自身のこれまでを振り返る機会にもなるのでなるべく書いてもらうようにしましょう。
・課題解決についても書いてもらいましょう。
・時期についてはあまり厳格に意識せず大体で書いてもらうようにしましょう。
※ 「起業家×小学生」サイト内に参考資料として実際の起業家の人生をまとめた記事がありますので当ワークの参考としてご利用ください。
5. 具体的な到達目標
児童が自身の将来について考えるきっかけになることが望ましいです。
職業だけでなく将来、自分自身がどういう人間になりたいか、何をしたいかを考えてもらうことで自己肯定感の向上、将来に明るい希望をもってもらうことを目標にしています。